そもそも漬物はいつの時代から作られ始めたのだろうと疑問を持たれたことはありますか。
実は、遺跡の出土品などから、奈良時代には既に漬物と呼べるものが誕生していたとされています。
また平安時代の『延喜式(えんぎしき)』という書物には、
「塩漬」や「醤漬」、「糟漬」などの文字が既に登場しています。
室町時代の文献『祇園会御見物御成記』には「かうの物」、
つまり日本料理で漬物を表す「香の物」という文字をみてとることができます。
では実際にその頃の漬物はどんな味をしていたのでしょうか。
おそらく主食である穀物をしっかりと食べ進めるための役割を担う味であったように思われます。
最近は、サラダ感覚の浅漬も人気で種類もとても豊富になりましたが、
もともとの漬物の原点とは、野菜を長期保存するための知恵と工夫であり、
何よりも米をよりいっそうおいしく味わうためのものでありました。
もちろん川勝總本家では、今の時代に合った浅漬づくりに力を注ぎ、
そしてこれからの新しい漬物の在り方も模索し続けています。
しかしその一方で原点の味を残してゆきたいという強い想いがあります。
日本の誇れる伝統文化として漬物の原点の味を後世に伝え残してゆく、
それが漬物業を営む上での使命でもあり、心意気ではないかと考えます。
安土桃山時代の頃に食されていたであろう沢庵を現代風にアレンジし、
食べやすく、かつ素朴な昔ながらの味に近づけたのが川勝總本家の『今昔沢庵』シリーズです。
遠い昔に想いを馳せながら、お楽しみいただけたらと存じます。
『今昔沢庵』、
『刻み今昔沢庵 白味噌仕立て』、
『刻み今昔胡瓜 白味噌仕立て』、
『刻み今昔茄子 白味噌仕立て』、
いずれもオンラインショッピングにてお買い求めいただけます。