京町家とは、商いと住まいを兼用とする昔ながらの職住一体の住居建築を言います。
総じて、間口が狭く、奥行きのある造りが特徴的で、
それが「鰻の寝床」と呼ばれる所以でもあります。
通りに面した入り口から、商用スペースである「見世庭」、
続いて「玄関庭」を経て、いわゆる台所である「走り庭」、
次に「奥の間」があります。
その後には「坪庭」や「蔵」が続くという構造になっています。
見世庭から走り庭までは、土足で行き来ができます。
縦の構造を覗いてみると、特徴的なのが「走り庭」の吹き抜け部分です。
「火袋」と呼ばれ、屈強な梁が縦横にめぐらされてとても迫力があります。
その天井部分には天窓が設けられ、採光及び調理の煙を逃す役割をしています。
川勝總本家の本店は、築100年以上になる京町家の建築です。
見世庭にて漬物の販売をさせていただいておりますが、
走り庭の梁などもご覧いただけるようにいたしております。
本店へお立ち寄りの際は、併せて京町家の佇まいもぜひご覧下さい。